組合長の挨拶
酪農は、毎日の基本的な作業の積み重ねや日々の努力の結果が成果として現れるやりがいのある仕事です。また、大きな魅力として仕事を通して実現する社会的意義があります。有効活用の難しい土地を牧草地として利用し、乳牛のふん尿を作物の肥料とするなど、循環型酪農により環境保全といった役割や耕作を続けられず放棄された農地の活用など、酪農は日本の国土の保全と里山の美的環境の維持にも貢献しています。
さらに酪農は、「酪農教育ファーム」として子供たちの教育にも貢献しています。酪農体験を通して、乳牛などの生きものとのふれあい、牛乳の原料である「生乳」を生産することを仕事とする酪農家の生き方や思い、人と乳牛が共存して暮らす牧場など、子どもたちが五感を通して食といのちを学べるなどたくさんの価値が存在しています。
こうした酪農の持つ多面的を大切にしながら、組合員のニーズに応じた組合運営、安全・安心な生乳の安定的な供給するため生乳生産基盤強化への取組みなど組合員の皆さまの期待に沿った事業展開により、支持・信頼され続ける組合を目指してまいります。
代表理事組合長
伊藤 一成